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その１３ 「第３世代シュパーブシリーズ」

海外市場からの強い要請は、初代シュパーブサイクロン、２台目シュパーブ、と続くレーシングコンポーネントの進化、第３世代のシュパーブ変速機の登場を促進しました。

なにせ対抗する島野がクレーン変速機からデュラエース変速機、デュラＥＸ、と矢継ぎ早に攻勢を仕掛けて来るので市場は大混乱、おりしも中野浩一選手がトラック競技で世界選手権連勝中とあっては前田工業サンツアーに掛かる期待の大きさも知れようと言うもの。

ただ、残念ながらこの時点では前面改定と言う分けには行かず主として変速機セットの変更でした。

前後とも新設計となりました、随分と精悍な感じの意匠でそれまでのほんわかとしたイメージとはだいぶ趣が変わっていました。そして同一設計のモデルに一部の部品の材質に贅沢をした「プロ」モデルが追加されました、これが後のシュパーブ・プロの始まりです。

この第３世代のシュパーブシリーズはやや短命だった印象を持っています、それは私が使わなかった為かも知れませんが、直後に島野からトンデモナイ物が登場した事と無縁では無いでしょう。

その1４に続く